みんなとお別れを言ってから、20分後に国連PKOミッションのチーフから電話が入り、「あるクルーが誘拐されたと聞いているが、君のクルーは大丈夫か」と言われました。僕は、さっきまで会議を開いていて、みんな大丈夫ですよと言いましたが、念のため、クルー全員に電話をかけ始めたのです。
すると、ヘリコプターのクルー3名とは連絡がつながらないことが分かりました。
居住先のセキュリティーに問い合わせても、まだ帰ってないという返事。そこからは、もうバタバタでした。事務所長やら、安全警備官やら、地元政府の人達とひっきりなしに電話で話をし、出来る限りの情報を集めたのでした。
既に、昨日の晩から、ここのセキュリティーの雲行きは怪しくなっており、ニアラ郊外で激しい戦闘があったと伝えられていました。そのため、一部のフライトは地元の許可が突然下りなくなり、キャンセルしなければならない状況となりました。何人かの人がそのため、予定していたフライトに乗れず、現地で足止めをされている状況となったのです。
そんな調整で昨日の夕刻は忙しかったのですが、これに誘拐が加わり、さらに激務となりました。事務所を離れたのは、7時頃、そしてゲストハウスからずっと電話でのやり取りを続けていました。ここの門限は、7時のため、それまでにはゲストハウスに戻っていないといけないのです。
もうフライトのキャンセルどうこうの問題ではなく、飛行機を飛ばすパイロットがいないのです。そして、仮に近日中に釈放となったとしても、すぐに飛行作業に復帰できるわけではありません。もちろん彼らの無事を一番考えますが、今後のフライトがどうなるのかも頭の片隅に入れておく必要があります。
もう、こういう状況になってしまえば、僕の出来ることは限りなく少なくなってしまいます。情報収集を徹底して、仲間の安全を願うばかりです。
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大変な事件が起きたようで、心配しています。私が宿舎で見かけたあのパイロット達でしょうか。情勢がいつ変化するかわからないのが地域紛争の特徴のようです。美帆のためにもくれぐれも気をつけてください。
ありがとうございます。そうですね、ここの情勢は一気に変化します。物々しい戦闘機が空港に増えてしまいました。
今朝は、国家安全局の人に強引に事務所に連れて行かれました。靴くらいはかせてくれ、と言いましたが、ここではそんな人権は力でねじ伏せられてしまいます。恐ろしいところです。
まぁ、尋問は3時間ほどで終了しましたが、あまり心地よいものではありませんでしたし、何より犯罪者のような扱われ方には、無力感を感じました。
それでも、元気で頑張っております。次にお会いできるのを楽しみにしております。
厳しい情勢になっているようですね。
誘拐されてしまった3名のパイロットさんの無事を祈るばかりです。
あつしさん含めた事務所メンバーも心配です。
日々、大変な判断を迫られることが多いようですね。
そのような中、あつしさんの冷静さはなかなか持てるものではない・・と尊敬の念です。
今回は、応援メッセージを送れたら・・と思いましたので、書き込みさせて頂いた次第です。
(夏は西アフリカの国際機関でインターンをしました。相変わらずちょこちょこブログを覗かせて頂いています。)
おひさしぶりです。訪問ありがとうございます。そうです、大変な事件が起こってしまい、忙しい日を過ごしています。
こういうことが起こってしまえば、休暇とか言ってられない状況で、いろんな計画が潰れていっております。
まぁ、それでも心の平静を保ちつつ日々やっていくのみです。
ブログの文面からは大変緊迫した状況が伝わってまいります、あつしさんにおかれましても、どうかお気をつけてください。
訪問ありがとうございます。そうですね、緊迫した状況もそれなりに長く続いてくれば、何となく落ち着いてくるものです。初動対処が緊急時においては、一番大変ですので、それが一段落すれば、あとは作り上げたシステムを管理すれば乗り切れるものです。
今日は久しぶりの休日、午後にでもまたブログを更新する予定です。