2011年08月10日

スタッフの昇進

現地職員。僕の所属するWFPには、多くの現地職員が働いています。ここは、スーダンなので、当然彼らはスーダン人です。現地職員と、国際職員の割合はどれくらいでしょうか。ここ、ニアラ事務所を見てみると、20対1くらいの割合でしょうか。

彼らにも、彼らの中で階級が存在します。国連といっても、それは官僚組織であることに変わりなく、同じ日本の公務員制度と同様、階級と役職がそこには存在するのです。階級が上がれば、それに見合った役職があり、ある役職には、それに対応した階級の職員が就くことになっています。

僕には、アシスタントが4人います。その内訳は、男性2名、女性2名です。彼らの階級は、G-5とよばれる階級で、業務の中核を担っています。その下には、現在のところ、G-1という階級で物を運ぶ職員、掃除をする職員、ドライバー等が存在します。僕は、そんな彼らの上司ということになり、指示を出し、業務を委任しながら、日々の航空業務を取り仕切っています。

そうそう、忘れてはいけないのが、航空業務を実際に行うパイロット達です。彼ら航空会社の人達は、およそ10人、僕の指揮の下、活動しています。まぁ、彼らは直接WFPに雇われている職員ではないため、人事上の権限はありません。

さて、このような状況ですが、現在のアシスタントの中で、G-6に昇進させようという話が挙がっています。当然、階級が上がるのですから、役職名もより上級の名前に変わります。今までの名前の前に、シニアと付き、Senior Air Movement Assistant となります。ちょっと、エラそうですよね。

先日、筆記試験を実施しました。公募は、国連上の公平さを図るための決まりであるため、僕のアシスタント以外からの応募も受け付け、合計10名が、その筆記試験を受けました。筆記試験の内容は、実にニッチな所を突くため、この業界に働いていないと分からないことばかりを問う問題です。当然、結果は火を見るよりも明らかな結果が表れます。

その次は、面接です。面接では、さらに的を絞ったニアラで勤務していないと分からないことを尋ねました。こういうと、公平さの欠片もないじゃないか、と。まぁ、本当に外部から人が入ってしまうと、現在の職員の誰かをクビにしないといけないので、必然と言えるのではないでしょうか。

おっと、あんまりこういうことを書くと、最近、いろんな方にこのブログが読まれていて、あんまり書かないでとご指摘を受けそうで、ちょっと気を使うのですよね。でも、オブラートに包みながら書くと、とても面白味のないものに変わってしまって、自分のモチベーションも下がってしまいます。こんな情報も、国連等の国際社会を夢見ている人には、貴重なものだと僕は思います。昔の僕がそうでしたから。

話は戻って、その面接。僕のスタッフは、普段僕と話すときはずっと冗談を言って笑っているのに、とても緊張していました。普段は、ベラベラ話す女の子も、自分をよく見せようと空回りしているのか、とても上がっていてちぐはぐなことを言っていました。偉そうに生意気な男の子も、恐縮して、うまく話せていませんでした。

世の中、古今東西、いろんな人がこの世界には住んでいますが、同じようなものです。上司には、よく見られたいし、認められたい。褒められたいし、チャンスが欲しい。でも、緊張するし、空回りするし、みんな同じです。

そんな彼らの頑張りを見ていると、みんな昇進させてあげたいと思います。

部下は、可愛いものです。中には、僕より年上の職員もいますが、こと仕事に限っては、きっちりとした上下関係があり、それが、上司としての部下を思う気持ちになり、可愛く思い、大切に感じるものです。そして、そんな思いは、部下にもしっかり伝わっていて、向こうも慕ってくれます。

テストをして、面接をして、2段階のふるいに掛けたとしても、上司である僕の評価が大きな影響を与えるものです。世の中そんなものですよね。

上司にとって、欲しい部下とは、チームを作り上げられる協調性のある人です。まぁ、これは僕の意見ですが、どれほど能力が高くとも、人との関係をうまく作り上げられないのであれば、その存在がマイナスになり、他の職員にも悪影響を与えてしまいます。

ということで、悩んだ結果、ある一人の職員に決めました。人事として反映されるまで、1か月はかかると思われます。その職員を思うと、嬉しく思う半面、選ばれなかった職員の落胆も想像できます。みんな、頑張っていたからなぁ。さて、どうやって励まそうか、考えとかなくては。
posted by atsushi at 04:17| Comment(0) | 国連職員としての日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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