2011年08月17日

帰国して パソコンに向かいて 思うままに

ダルフールのニアラから、3本の飛行機をあまり待ち時間なく、乗り継いで帰国してきました。飛行機に乗っていた時間は、3+3.5+11だから、合計17.5時間の移動時間です。もちろん、少しは待ち時間もあったため、やっぱり総行程で、丸一日24時間くらいになっていると思います。

大阪は暑い。この暑さは、湿度からくるものですね。気温は、ダルフールのほうが10度ほど高いのに、不快度はこちら日本のほうが高い。変に時差ボケがあるものだから、今朝は5時から目がパッチリ。数日のうちには日本時間に身体が追い付いてくるのですが、こういう時を利用して、朝からいろいろ精力的に動かなくてはいけません。

ということで、まずは、ブログの更新。まぁ、あまり目新しいニュースはないのですが。

仕事は、以前一緒に仕事をしていた南アフリカ人に任せてきました。彼は、前も言った通りコンサルタント契約の職員で、現在の拠点は、南スーダンのマラカルというところで勤務しています。しかし、ニアラで僕がいなくなるということで、ハルツームから指令を受けてわざわざ来てくれました。こういうことも、コンサルタント故の事象だと思います。

将棋の駒のように、どんどん動かされます。断る権利はあると思うのですが、なかなか強く出られないのでしょう。もちろん正規職員でも、いろいろ動いている人もいます。しかし、ことUNHASに限っては、正規職員はもっと腰を一か所に落ち着けて、人とモノを動かしているという印象です。そして、その動かされるほうに、コンサルタント職員が含まれている印象です。

そして、彼はこれからの6週間をニアラで過ごし、一旦雇用契約が切れます。BIS (Break in Service)というやつです。これは約1か月あり、無職の状態に陥ります。それから、また新しい雇用契約へと切り替わります。彼の場合、次は、ジェニーナという西ダルフールに転勤となるそうです。なんと落ち着かない、不安定な生き方だろうと思います。

20代前半ならそれでもいい。しかし、40代に入ってきたら、それはもう過酷です。僕のいる組織は、コンサルタントから正規職員になっていくという流れはとても一般的な流れです。もしかすると、JPOより多いのかもしれない。

しかし、このコンサルタントから、正規職員へのルートを日本人が同じように挑戦できるかというと、首をひねってしまう。こんな辺境の地、紛争中の土地で、不確実性の高いこの仕事に我慢が続くのか。特に、男性の場合、もっと確実なものへ移動しようと思うに違いないと思うのです。そんな国連機関ゆえの就職事情が、日本人職員増加の足かせになっていることは、まぎれもない事実です。発展途上国出身の職員のように、泥臭く、しがみつくほどの根性で、挑戦してくれば、正規の道につながると思うのですが、それは日本人にはできないのではないかとつくづく思います。もちろん発展途上国の人は、そんなコンサルタントの仕事でも、母国で働くより、給料が何倍もいいから、これは必然といえるでしょう。

もう一つの理由に学歴と職歴があります。日本人の場合、コンサルタントから、正規に残れるような経歴を持っていそうな人は、日本でしっかりと仕事をして収入をすでに得ている人です。それをなげうって、挑戦するというのは、相当な心構えが必要です。わざわざ、そんなことをしなくても、十分な収入と、家族や友人に囲まれた落ち着いた生活が手に入るのです。

さらに、それが男性であれば、実家の両親のことも気になります。もし、体を壊したら、どうやって駆けつけることができるのか。西洋のように、個人主義が台頭してきたといえど、やはりそこには東洋の伝統が流れています。団体主義、家族主義の和の精神です。先祖を思い、盆には墓参りをするような文化を持つ、私たちのような人種が、遠く離れた帰属意識も愛着もないアフリカのような土地で暮らしていくことへの難しさ。

当然人類全体への奉仕といえば、格好良く映るかもしれませんが、現実は、もっと地味にいろんな問題が存在するものです。

僕は、それでも国際機関に日本人が増えてほしいと思っています。国際社会における日本人のプレゼンスを高め、そこから母国に知的財産や、さらなる発展への機会を誘導できると考えているからです。まぁ、だからと言って、JPOという制度に、反省を加えることなく予算を重ねるのは、愚策というものですが。

僕の国連職員としてのゴールはどこにあるのか、考える日々が続きます。なんだか、見えそうで、見えない。とりあえず、あと1週間ほどで、我が家にも第1子が誕生します。人の親として、また学ぶことも多々あることでしょう。

そうそう、国連職員の人には、独身が多い。これも、問題だと思います。離婚率が高いのです。これもいただけないなぁ。人生仕事がすべてじゃない。しっかりと公私両立できての、豊かな人生だと思う今日この頃です。

さて、帰国しての恒例行儀、散髪に出かけましょう。
posted by atsushi at 11:10| Comment(2) | 国連職員としての日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おかえりなさい!イクメンライフを楽しんでね。日本良いなあ。うう〜ん、独身の人間が多いのは確かですが、別に仕事第一な訳じゃないと思うよ!バツイチの人たちが多いのも確かですが、それは・・・・まあいろいろでしょう。(笑) ま、国際スタッフは双方キャリアがある場合が多いので、そうなるとなかなかね。一回自立した女性にとって経済的生活基盤を全て夫にまかせることになるのは、結構勇気がいるものなのですよ・・・。でも欲張って仕事もプライベートも充実させてこそだとは思うけどね!
ベイビーの写真も、載せてね! 
Posted by Rie at 2011年08月26日 06:32
Rieさん

コメントありがとう。そうだねぇ、キャリアを持つというのは、どこかに犠牲を強いることがあるのかもしれない。おっしゃる通り、経済基盤を人任せにするのは勇気のいることだと思う。

昨日の午後4時に子供が生まれました。大変な難産で、16時間にも及ぶ長期戦でしたが、妻はよく頑張った。
Posted by atsushi at 2011年08月27日 09:47
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