2011年10月16日

IDPキャンプ立ち寄り

日曜日のフライトは少ない。だから、勤務時間は昼前後で終了となる。今日は、そんな余裕のある日だったので、時間を工面しニアラの町中にあるIDPキャンプに立ち寄った。IDP(国内避難民)とは、政治的な迫害、武力紛争、さらには自然災害などによって、自分の元々いた住処を追われて非難した人たちを指す。

今、このIDPの人たちが、本当にIDPであるのかということを確かめる作業をしている。自分は、IDPだ、社会的弱者だ、と偽って私たちの組織から食糧をくすね取っている輩がいるのを排除するためだ。今のところ、ある程度の割合でこういった偽と判断とされる家族や人たちが出てきている。今後の食糧配給活動は、この判断を基礎として行われる予定であるが、これにより効率的に困っている人に焦点を当てることができる。

私の仕事は、航空業務の管理であるため、こんな風にキャンプに来ることはない。事務所、空港、政府機関の役所あたりが行動範囲だが、いつもこのようなWFPの本来業務に顔を出したいと願っていた。時間はとてもかかってしまったが、何とかこの町を去るまでに見るというだけでも経験することができた。国家警察や軍事諜報局の人たちがパトロールしているので、観光客のようにパシャパシャと写真を撮れないが、数枚撮ってきた写真をお見せする。

まずは、この確認作業をする現場の写真。これは、東日本大震災の時に岩手県で設営したタイプの移動式簡易倉庫だ。これも変化球的使用法であって、本来は食料保管庫であるが、この様にIDPを集めて確認作業をする場としても活用される。隣には、簡易トイレを持ってきたり、水道水を確保したり、アンテナを立てモバイル式でネットにつなげる環境を整えていたりする。もちろん外には、発電機が設置され、蒸し暑くなる内部には扇風機などが置いてあり、なかなか快適なものである。さすがWFPだと誇らしく思う。
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スタッフは、IDPと識別するため専用のTシャツを着ている。といっても、このTシャツを着ている人すべてが職員というわけではなく、このためだけに働いている人もいる。採用は、IDPの人たちの中からも行われたらしく、なかなか管理が大変だろうなぁと思う。しかし、みんななかなかよく働いている印象を持った。
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識別を受けているとある家族。さて、彼らはIDPと認識されるのであろうか。適当に他の家族から借りてきた自称家族はいないか、質問を投げかける。怪しい答えが返ってくると、IDPとして登録されず、これにより食糧は配給されない。自分の生活が懸かっているのだから、ドキドキだろうなぁ。
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テントの外には、お茶屋さんも呼ばれている。ここでは、コーヒーやお茶がふるまわれる。他の職員がいたので、私も呼ばれ中に座ると、頼みもしないのに、トルコ式コーヒーが出てきた。残念ながらあまりおいしいものではなかったが、振る舞ってくれた女性の笑顔は素敵だった。ただ、カメラを向けると、彼らスーダン人は基本的に全く笑ってくれない。なぜか硬直する。おかしなほど真面目なのだ。
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posted by atsushi at 23:07| Comment(0) | スーダン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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