2011年10月20日

隣町Gereidaへの訪問

先日に引き続いて、今までのダルフール生活をしっかりと自己の体験として記憶するため、駆け足でWFPを含めた国際人道支援全般の業務を見学している。今回は、隣町Gereidaにヘリコプターでやってきて、食糧配給の現場を見に来た。


Gereida
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これまでここGereidaには幾度となく足を運んできたが、そのすべては飛行場への訪問に限られ、街中に入っていったことはない。航空機や飛行場使用に関わる地元政府や軍さらには国連平和維持軍との調整だけであり、そもそもいつ何時緊急事態が発生するかもわからないなかで、自分の持ち場であるニアラを離れるわけにはいかない。しかし、新しい人の赴任とテクノロジー(衛星携帯電話)のおかげで、業務は遠隔監視することとし、合計6時間に及ぶこの町への訪問を実行した。


ヘリコプターがGereida飛行場に到着
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車で来るとなると5~6時間はかかる場所だが、ヘリコプターだと25分で来ることができる。もうほとんど終わりだが、それでも雨季のため完全な砂漠ではなく、所々緑が存在している。特に町の中は、人々が木を大切にし、農業をしているのでより緑が存在している。なかなか美しい。ただ、IDPとしてほとんど排水設備もないテントを張っただけのようないわゆるキャンプをしている人々にとっては、そんな自然の雨は生活に不便に違いないのでは、と思う。

この訪問の本当の目的は、アメリカ大使館からの特別代表がダルフールで活動しているPKOと人道支援NGOの訪問見学をするため、WFPが間接的にそれをサポートすることだ。なぜなら、PKOにしろNGOにしろWFPはその活動に絡んでいるし、ちゃんとプレゼンスをアピールしなければならないからだ。そして何よりも訪問者はアメリカだからだ。アメリカの力は巨大だ。ここでの業務のほとんどの最大資金提供者はアメリカで、彼らの方針次第では、仕事があっという間に消えたり、そもそもの活動自体がなくなったりする。

だからもうみんな必死だ。

普段は、だらけた仕事をしているような連中も、時間を守り、きっちりとプレゼンをしていた。車を何台も走らせ、セキュリティをこれ見よがしに増して、小さなGereidaの街を縦横無尽に走り回る。


多くの国連車両が縦列をなす
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そういうドーナーの力が強いという現実は、この業界にいる者にとっては当然の常識。綺麗ごとばかりの夢想家では生き残れないことはわかっているが、実際に見ると、「世のため、人のため、困った人がそこにいるからぁ~」的甘えた思想は当然砕かれる。そうだよね、彼らがお金をくれるんだからね、ってなところだ。

しかし、私にとってはこの機会のおかげで、この町に来ることができている。街中にある施設に行き、食糧配給の現場の見学。これ見よがしに、アメリカと書かれた食糧がきれいに並べられている。わかりやすい!!アメリカが来るというのに、EUと書かれた食糧の袋を並べるわけにはいかないよね。


きれいに並べられグループごとに分けられた食糧
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アメリカさんたちは、食糧配給所の後、医療施設を訪問し、足早に違う訪問地に飛んでいった。私たちは、そこまで付き合う必要はなかったので、この町にある事務所でお昼ご飯を食べ、IDPキャンプを少し散策した。ちゃんとした食事が食べられるのに驚いたのと、とにかく子供たちの多さにはびっくりした。


かわいい子供たち
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ある男性には11人もの子供がいたし、25歳くらいの若い男性にも3人くらいの子供がいた。まだまだ作ると言っているし、子供が多いことが彼らの男としての自慢のようだ。子供はかわいく彼らに何の罪もないが、この状況はあまりよろしくないのではないだろうか。教育、食糧、医療そして雇用はどうなるのだろう、そんな後先考えて子づくりしていない。支援するから生命を維持できているが、これにより、さらに支援の必要とする人たちを発生させている。
posted by atsushi at 00:05| Comment(0) | スーダン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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