2011年11月08日

家族で集うお休み

数日前から、イド・アル・アドハーとうイスラム教の祝日になっている。この始まりがいつで、終わりがいつなのか今一つ明確ではないが、私の仕事も休みで政府機関も休んでいる。一説には10日間といわれているが、それほどの長期間皆が休んでいるわけではない。この休みは犠牲祭とも呼ばれており、モスクにお祈りに出かけ、その後みんなで羊を食べるのである。去年の今頃はブログに書いたように、あるスタッフの家に呼ばれ、共に羊をご馳走になったが、今年はお呼びがかからなかったため、ゲストハウスでのんびりとした数日を過ごしている。

日本のお正月、西欧諸国のクリスマス的要素があって、皆家族でこの休みを過ごす。休みに入る前の数日間は、空港は驚くほどの込み具合で、人類の大移動が行われる。それぞれが家族へのお土産を手にし、なんとか自分の座席を確保して、ハルツームへと流れていくのである。地元スーダン人にとっても、ダルフールへは仕事で来ている人も多い。そんな人たちがたくさんいるから、飛行機も満席状態が数日続いた。UNHASに限らず、民間機もかなりの混乱模様だった。

予約忘れの人や、満席のため席を確保できなかった人から、なんとかならないかとひっきりなしに電話が鳴る。面倒だなぁと思いながら、どこかで羨ましいなぁと感じるところがあった。休日は、人をワクワクさせる。楽しみにしている行事があって、会いたい人がそこにいればなおさらワクワクする。

交通機関の仕事は、人や物をA地点からB地点へただ運ぶという極めて単純な仕事であるけど、これがいろんな物事を成すうえでの基礎なる部分だ。どんな高尚な仕事であっても、必要なものや人が必要な時にそこに存在しなければならない。それを支援している航空運航を含めた交通・物流の仕事は慣れれば当たり前になってくるけど、その重要性は今後もなんら変わることはない。

自分でいうのもなんだが、結構面白い仕事をしているなぁと思う。航空系の仕事はやや特殊だけど、基本的には常識の範疇でやっている仕事だ。科学者のような頭脳は必要とせず、合理的思考を持ち合わせていれば、誰でもやれる仕事。それを、こんなアフリカの砂漠地帯、紛争地であるダルフールでやれているというのは、我ながら貴重な体験だと思う。

飛行機に乗る前の皆の顔は、とても幸せそうだった。仕事から解放され、家族とともにイベントを楽しむ。地元スタッフの中には、仕事の都合上、どうしても家族のもとに行けない者もいるのだが、友人なんかに呼ばれてそれなりに楽しんでいることだろう。私の休日は、映画鑑賞、読書、料理という地味なものだが、みんなが楽しそうにしている平和な時間は、見ているだけでも嬉しくなる。
posted by atsushi at 01:25| Comment(0) | スーダン生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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