2012年03月26日

年に一度の表彰式

2日前の金曜日の早朝、1週間のナイロビ出張から帰ってきた。本来なら、あと1日ナイロビにいて、会議に最後までいなくてはいけなかった。しかし、WFP本部のローマで行われる2011年度の表彰式にどうしても参列したくて、早朝に到着する飛行機で戻ってきた。家に着いたのは、午前5時過ぎ、荷物の整理をしてシャワーを浴び、少しだけ眠った。10時には起きて、事務所へ向かう。

その日の午後の表彰式は、2011年度のWFPのプロジェクトや個人に対して、特に優秀な活動を行ったものを表彰するという式典である。この表彰式は、聞くところによると、7年ほど前から行われている行事であるらしい。今年は、私の参加した東日本大震災に対するJapanプロジェクトが表彰を受けることになっていた。誰とどのチームが表彰を受けるというのは、秘密にされていたが、こういう噂はすぐに回るもので、情報をコントロールすることの難しさを改めて、感じる。

自分が参加したそのプロジェクト、そして、一緒に働いた仲間がするスピーチ、それをこの目で見たくて早目に戻ってきたのだ。ナイロビのなんちゃってな出張よりもこっちの方がはるかに大事である。

Executive Director 通称その頭文字をとってのEDを自分の目で見たのはその日が初めてであった。WFPにとっての彼女は、国連事務局のバンギムン事務総長のような存在だ。彼女の事務所は、私の事務所のある同じ6階にありながら、ローマに赴任して来てから4か月も経つというのに一度もお目にかかったことはなかった。映像でない彼女を見て、少し感動を覚える。

式典はなかなか感動的で、日本のチームが表彰され、映像が流れスピーチを聞いた時には、感極まって涙が止まらなかった。このプロジェクトが立ち上がって、日本の方々に貢献できたこと、そしてそれに自分が参加できたことが、とにかく嬉しい。最後に、EDと表彰で頂いた盾を持ち、並んで写真を撮らせていただいた。大切な記念になることだろう。彼女の任期は、あと1か月で後任の人はもう決まっている。

この式典には、WFP職員の士気を高めるという目的があり、個人やチームの栄誉、功名心は二の次である。これに選ばれたからといって、昇任が約束されるわけでも、将来のポストが約束されるわけでもないらしい。その辺りは、全く別の競争原理と仕組みがこの組織には存在するようだ。

以前所属していた自衛隊にも同じようなことがあったなぁ。目立つ式典には、別の意義や思惑があるものだ。お金をかけ、時間をかける式典には、それなりの説得できる意義が必要で、栄誉を讃えるだけでは理由として弱く、職員総員の士気向上というところが本来の目的になるのだ。

いやいや、単純に喜んでいた自分が若干恥ずかしく、まんまとその戦略に乗ってモチベーションが上がったなぁと感じた。正直「WFP、悪くないなぁ」と本気で思ってしまった。こういうことで、職員の士気が向上するものなのだ。

スピーチをした2人は、WFPの大先輩で、その後食事をご一緒させていただいて、いろんな話を聞く機会に恵まれた。まだまだ、この業界には学ぶべき点が多く、自分が成長できる材料が随所にある。

国連とは、冷めた目で見れば、ウソばかりかもしれないが、それがこの世の現実であり目を背けず学べるものは貪欲に吸収していかなくてはならない。
posted by atsushi at 05:43| Comment(0) | 国連職員としての日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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